色の視覚マジック

例えば下の絵を見てください。※あまり見すぎると具合が悪くなるかもしれないので注意してください。

左右が時計回りと反時計回りに動いているように見えませんか?この絵を錯視図形と言います。錯視の研究は約150年も続いていて、今でも研究者たちによって新しい錯視図が誕生しています。

錯視図はまさに色彩を利用した知覚効果をトリックとしたマジックだといえます。錯覚のような、色彩がもたらす知覚効果について学びましょう。

  • 目次

    負の残像

ある色をじっと見つめた後、白や灰色の紙に目を移すとその色と反対の色が見えます。基となる絵が形あるものであれば、形や大きさ、輪郭はそのままで、色だけが逆になります。これを負の残像と言います。そして残像として現れた反対の色を心理補色と言います。そのため負の残像は補色残像とも呼ばれます。

  • 同化効果

ある色に別の色を少し挿入することによって、ある色が挿入された色に近づいて変化してみえる現象を色の同化または同化効果と言います。

同化効果は色相・明度・彩度によって分類されます。

①色相の同化効果

上の図を参考にして、黄色の正方形に左半分赤い線を入れると、もとの黄色は赤みを帯びて山吹色に見えます。右半分に緑の線を入れると、もとの黄色は緑みを帯びてレモンイエローに見えます。これが色相の同化です。

②明度の同化効果

上の図を参考にして、左側の灰色の四角に白い線を入れると、もとの灰色は白みを帯びて明度が上がって見えます。右側の灰色の四角に黒い線を入れると、もとの灰色は暗く明度が下がって見えます。これが明度の同化です。

③彩度の同化

上の図を参考にして、ピンク色の正方形に左半分赤い線を入れると、もとのピンクは鮮やかさが増して見えます。右半分に青い線を入れると、もとのピンクはくすんで見えます。これが彩度の同化です。

【同化に関するまめまめ知識】

スーパーでよく見る赤いネットに入れられたみかんや緑のネットに入れられたオクラも同化が利用さています!

ミカンを赤いネットに入れると、実際の色よりも赤みが増して、より熟して美味しそうに見えます。また、オクラは緑色のネットに入れると、実際の色よりも緑が濃く見えて、より新鮮さが増して見えます。


ここからは冒頭にも紹介した錯視図を少し紹介します。すべて色彩による視覚知覚をトリックとしています。

  • エーレンシュタイン効果

上の図を見ると、格子の十字路の部分が抜け落ちています。その抜けた部分が白背景の場合は一層明るく、黒背景の場合は一層暗く感じられます。また、図のように円の輪郭を実線で引くことでその円の明るさは無くなってしまいます。これをエーレンシュタイン効果と言います。

  • 透明視

上の図を見てください。黄色と青色のフィルムを重ねて透明感があるように見えます。でも、下の図を見るとどうでしょう?

重なった部分がずれただけでさっきまでの透明感は失われ、透けて見えていたのは緑の絵だったのかと思います。

透明視ではこのように、「黄色と青を混色したら緑になる」という定義ではなく、黄色や青の形と緑の長方形の配置が関係しているということがわかります。

 

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