英語圏におけるカラーセラピーの流れ

英語圏におけるカラーセラピー

カラーセラピーは英語圏で大きく花開いたセラピーの手法です。カラーセラピーが確立されるまでには、歴史的にどのような流れがあったのかについてご紹介します。

古代において

古代においてはギリシャのヒポクラテスやピタゴラスによって、病気の治療に色を用いることの有用性がすでに説かれていました。色のついたクリスタルをはじめとする鉱石、軟膏、香料などが用いられていました。
また、哲学者プラトンやアリストテレスにおいても、自然の中に存在する数々の色彩は、単に偶然に存在するのでなく、それぞれの色彩は法則性を有し、相互に影響を与え合う規則的な存在であると捉えられていました。
また、世界を構成する物質は全て火・水・土・風の4つの元素によって構成されるとする、古代の四元素思想においても、4元素それぞれの性質を体現する4色の重要性が認識されていました。
古代において、人々はすでに色彩の持つ性質や法則について理解と知識を有していたのです。

ローマにおいて

ローマにおいて、医学の祖と称されるヒポクラテスが確立した医学をベースに、医学の研究と臨床を実践していたガレノスという人物がいました。
ガレノスは、人間の体液は赤、青、黄、黒の4つの色を基本とするバランスで成り立っており、そのバランスが崩れることによって病気の原因になると考えました。
この4体液説は、単に体液が4つの種類に分かれるのではなく、4つの色によって効能や均衡が影響を受けるとするものでした。

ルネサンス以降において

ルネサンス以降、様々な人物によって色彩の性質が研究されるようになりました。
ヨハン・W・ゲーテは1810年に色彩論を著し、色彩を別個に認識するだけでなく、それぞれの色彩を調和させるという観点を確立しました。
ジョージ・フィールドはクロマトグラフィーを1835年に著し、色彩に関する理論を打ち出しました。
ミッシェル・E・シュブルールは色の同時対比の法則を1839年に著し、類似の調和と対比の調和という2つの観点を生み出しました。
ルネサンスから19世紀頃までは、色彩そのものについての分類や整理が活発に行われた時代であったといえます。

20世紀以降において

20世紀以降、それまで色彩そのものについて行われていた研究からより進んで、色彩が与える影響や効果について多く研究されるようになりました。
特定の色の光を浴びることで健康を維持する治療法が行われ、1903年には、光と色を利用した治療法を用いたデンマークの医師にノーベル賞が授与されています。
また、ヒッピームーブメントが盛んになった1970年代のアメリカでは、カラーライトを身体のツボに当てたり、色のついたシールをツボに貼るなどの療法が行われました。
その他、荒廃した刑務所の壁の色を、それまでの無機質な色から優しく穏やかなピンク色に塗り替えたところ、狂暴だった囚人の態度に変化がみられるなど、色彩が人に与える効果について注目されるようになりました。

まとめ

英語圏におけるカラーセラピーの流れについてご紹介しました。
現在のカラーセラピーは、ここでご紹介した流れや歴史、人の手による研究結果などを基礎として、磨きをかけてまとめ上げたものともいえます。
カラーセラピーについて学ぶことは、古来から続く人の流れを学ぶことでもあるのです。

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