福祉、医療に役立てられるカラーセラピー

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心の声を聞くカラーセラピストの力

言葉にして伝える力が100%あるとして、人が言葉で伝える力は7%あまり。残りの93%あまりは言葉にして伝えられない力と言われていて、言葉を飲み込み心に溜めてしまう人が多いのです。

これはどんな人にも言える事で、子供から年配の方まで当てはまります。言葉に出して伝える事は簡単ではあるけれど、反面、難しさも秘めていて苦手な人も多いはず。それは、言葉に出してしまう事で自分や相手が傷ついてしまう事を恐れるからです。また、「どうせ、理解してもらえない」と言葉を飲み込む事は多いはず。

カラーセラピストは色を使う事で、言葉を無理に出さなくても相手の心を理解する力を持っているのです。色を使う事で相手が何を思い、何を悩んでいるのか読み取り、理解し、そっと心の扉を開けて閉じ込めてきた言葉を自然に発する事が出来るよう、耳を傾けてくれるのです。

こうしたメンタルケアは一般の人をはじめ、様々な施設などでも行なわれています。施設だけでなく医療機関でカラーセラピーを行なう人もいます。憂鬱な入院生活を少しの間だけでも楽しんでもらおうと、色を使って活動しています。

高齢者とカラーセラピー

高齢者とカラーセラピーは結びつかないように思われますが、全国の高齢者施設や医療機関などでワークショップ等を行なうセラピストの方は多いのです。

カラーセラピーは自己を見つめて気付いたり、次へ進む力をくれたりという色彩療法と言われるものですが、カラーセラピーは気付きや癒しだけではないのです。色の意味は関係なく、その人にとって似合う色を探したり、アドバイスしたりといったカラーコーディネーターとしても活動しています。

高齢者施設等の場合、自由に色を使ってぬり絵をして楽しんだり、色の意味も教えたりと明るく楽しく過ごす時間を作ったり、年を取ったからとしなくなったお化粧をしたりするセラピストもいます。自分の部屋に飾る物などのカラーアドバイスもします。本来は癒しを目的として行なうカラーセラピーですが、色を見たり触れたり意味を知ったりして、色をリクリエーションやコミュニケーションに使うだけでも楽しい時間を過ごせますし、気分も晴れやかになるのです。

色育(いろいく)の子育て

カラーセラピーの中に色育(いろいく)というものがあります。TCカラーセラピーなどの養成講座のように、色育アドバイザーという養成講座もあります。

色育の対象者は子供です。色を使ったワークを中心に行なわれ、種類は子供向け、親子向け、親向けなど用意されています。色は人の心を映すもの、言葉に出さなくても使う色で子供が何を思い、何を感じているのか、どのような状態かを見る事が出来るのです。

このようなメンタルな部分でのアドバイスはもちろん、子供部屋の色の使い方などのアドバイスもしてもらえます。カラーセラピーサロンや自治体の子育てサークルや学校などの親子イベントなどで行なわれる事もあります。自治体のイベントに出店する方もいます。子供のメンタルな部分を知る事はもちろん、色育は色の持つ効果を使い、子供の集中力やコミュニケーション力、想像力を育てましょうと作られたものです。子供は小さな頃からクレヨンや色鉛筆など、色に触れる機会は多いものです。子供の好きな色を使う色育を子育てに取り入れてみてはいかがでしょう。

まとめ

色彩療法として使われるカラーセラピーは、癒しだけでなく色を使う事の楽しさや喜び、また子育てにも役立つものです。医療に福祉に子育てに役立つカラーセラピーもすごいですが、それを行なうセラピストの活動の広さは尊敬します。

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