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「カラーセラピスト」という存在をご存知ですか?
そもそも「カラーセラピー」とは別名「色彩療法」といいます。色の生理的効果や心理的効果を使い心身のバランスを取ることを目的とした療法です。
例えば、ここぞと頑張りたいときに赤色のTシャツを選んだり、優しい雰囲気の庭を作りたいときにピンク色の花を選んだり、ゆっくり休みたいときに茶色や緑色の山々を眺めてみたり……
つまり、あなたが生活の中で無意識に選んでいる色にはあなたの性格や今の心身の状態が映し出されているのです。
色に生理的効果や心理的効果があることはわかりました。では、色彩による「療法」って?
【色彩療法について】
「色が病気を治せるの?」と疑問に思う方も多いかと思いますが、色彩療法は色が持つパワーを利用して、心や体を元気づけ、正常に戻し、元来持ち合わせている免疫力や治癒力を高めて健康に役立てる癒しの方法です。色彩が人の心と体に強く働きかける特性を利用したもので、こうした色彩を使った治療は古代のエジプトやギリシャで既に行われていたと言い伝えられています。
残念ながら日本でこの療法は一般的とはなっていませんが、アメリカでは既に医療現場でも活用されています。
アメリカではどのような方法で実施されているかと言いますと、まず、病気の種類によって色を使い分け、免疫力の増加や炎症、痛みなどの沈静化に効果をあげているといわれています。
その他にも色彩によって自律神経が影響を受けていることがわかっています!
まず、自律神経について簡単に説明しますね。自律神経は体調への影響が大きい心臓の動きや体温などを調整する働きをします。しかし、ストレスなどによって自律神経の機能が低下する症状「自律神経失調症」があります。自律神経には活動する神経の「交感神経」と休息する神経の「副交感神経」の二つが必要に応じて切り替わって動いています。「自律神経失調症」の方はこの交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいっていないことが原因で起こります。
この自律神経がどうやって色彩から影響を受けているのでしょうか。
まず、色を【暖色系の色】(赤や黄)と【寒色系の色】(青や紫)に分けます。すると、【暖色系の色】は交感神経を、【寒色系の色】は副交感神経をそれぞれ活発にする特質を持っていることがわかり、以下のような関係が成り立ちました。
【暖色系の色】→交感神経→心身を活動的な状態に
【寒色系の色】→副交感神経→心身を休息する状態に
実際にこの関係を証明するために実験が行われました。
赤で統一された部屋と青で統一された部屋に順番に入ってもらい、それぞれの部屋で脈拍数と体温を測ります。すると多くの人は赤の部屋に入った時に脈拍数が多くなり、体温も高くなりました。
この結果から色を暖色・寒色に分けた場合、【暖色系の色】は「動」的な心理状態と、【寒色系の色】は「静」的な心理状態と結びつくことがわかりました。
【カラーセラピーの原理】
人間には自己治癒力があります。そして色彩はその治癒力を高めてくれ、人間の心は必要な色を知っています。
「心が欲している色を与え、心が欲するままに色を使う」
この考えがカラーセラピーの原理です。
どうでしょう?色の世界について興味がわいてきましたか?色は私たちに何かを連想させ、何かを感じます。しかしその特性はまだまだ解明されず、たくさんの謎を秘めているのです。
日本の医療現場ではまだ使われていませんが、色彩の資格を持つことでカラーセラピストはもちろん、広告業界やデザイナー業、アパレル業界など自分の将来の視野がぐんと広がります。
興味を持たれた方、もっと学びたいと思われた方、ぜひ色彩関係の資格取得に挑戦してみましょう!
資格の通信講座である諒設計アーキテクトラーニングスクールの「カラーセラピー3資格取得講座」では色の資格である「カラーセラピー(日本アロマメディカル心理セラピー協会主催)・カラーアドバイザー(日本デザインプランナー協会主催)・色彩インストラクター(日本インストラクター技術協会主催)」の3つが取得可能な講座が開講しています。そちらもぜひチェックしてみてください。
♥諒設計アーキテクトラーニングスクール♥
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