意外に知られていないカラーセラピーの歴史

人体に影響が大きい色の不思議

何かとストレスの多い現代。ストレスを癒したり、自分の特性を理解できるのがカラーセラピーです。色は心の言葉とも言われ、無意識に選んだ色に心が反映されているとされます。色がもたらす不思議は数知れず、心身の状態を判断したり、欲している色などもわかります。色は波長が長いものから、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫と並びます。この赤の外側に赤外線、紫の外側に紫外線があり、赤外線や紫外線が人体に影響を及ぼすことは良く知られています。しかし赤~紫の間でも、色は光であり電磁波の一種なので人体に影響を与えています。これを活用し、癒しや様々なことを読み取るのがカラーセラピーです。また現代のカラーセラピーの起源は大変古いものとされています。それでは、このカラーセラピーの歴史について説明していきます。

カラーセラピーの始まり

色彩療法とも呼ばれるカラーセラピー。色を使った治療は、古代のエジプト、中国、インドで活用されていました。古代エジプトでは、病室の床に草の色を使ったり、空の青さを利用したとされます。神殿の各部屋ごとに異なる色が差し込むようにして、その光線で病気の治療をしたという記録もあります。中国では、最古の医学書「黄帝内経」に色による診断の記述があります。これは顔色を五つ色に分けて赤は心、青は肝のように臓器に結びつけていたとされます。陰陽五行に基づいて、それぞれに対応する緑・赤・青・黄・白の色が、人の健康や情緒に影響すると考えられていました。古代日本でも、赤く塗ることで悪霊などを寄せつけないという魔よけとして活用されています。

近代カラーセラピーの萌芽期

1810年に詩人として有名なゲーテが著した「色彩論」が色彩心理学の先駆けとなったとされています。ゲーテは、自然現象の理解を深めるために色についても研究をしていました。この著書の中で色を2つのグループに分けています。幸福感を示す色として赤・オレンジ・黄色などの暖色系、悲しみを示す色として青・緑・紫の寒色系の2つです。これが、後の色彩心理学や知覚心理学に大きく影響しているとされます。この他、エドウィン・バビットが、青色に気持ちを落ち着かせる効果、赤色に刺激を与える効果があることを科学的に実証し、1878年に自著「光と色の原理」の中で説明しています。

現代のカラーセラピー

20世紀に入ると医学の進歩により、色の治療が本格的に研究され始めます。光と色を活用した治療法の「スペクトロ・クロモテラピー」で、1903年にデンマークの医師N・フィンセンがノーベル賞が受賞しています。このクロモテラピーは、青で落ち着かせ、赤で興奮させる療法として知られています。これらの色彩心理学に基づいたものは、現在では多方面で活用されるようになっています。現代のカラーセラピーで、最も良く知られているものは、1980年代にイギリスで生まれたオーラソーマです。これはカラーボトルによる色彩療法で、上下二層の色に分かれた110本以上のカラーボトルを使い、直感で選んだ4本のボトルを元に潜在意識を読み解きます。これ以外にも、TCやオーラライト、アヴァターラ、カラーカードを使ったものもあります。

まとめ・確かな裏付けがあるカラーセラピー

色の波長が人体に及ぼす影響力は大きく、古代では各地で不思議な力として活用し、現代では科学的な裏付けに基づいて活用していることがわかります。古代から近代にかけて一時的に廃れかけた時期もありますが、近代においてゲーテが著した「色彩論」が色彩心理学の基礎となっています。現代のカラーセラピーの形になったのは、1980年以降ですが、古代より長年積み重ねられてきた知恵などもあるので、その確かさは、一時的な流行りのものとは違うようです。色鮮やかなカラーボトルを使用するカラーセラピーは、リーディングとヒーリングには欠かせない存在になっています。このカラーセラピーを活用して、ストレスフリーで充実した人生にしたいものです。

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