色彩のもつ力で心身の状態などを知ることができるカラーセラピーですが、現代でこそ様々な研究がおこなわれていますが…。
でも実際は、いつ頃からカラーセラピーとして注目され始めたのでしょうか。
そこで今回はそのカラーセラピー研究の起源や有名な偉人たちの研究、そして現代にいたるまでを説明していきます。
カラーセラピー研究の起源とは?
カラーセラピーは、古代エジプト時代でおこなわれていた太陽の光を利用した健康法(太陽療法)から始まったと言われています。
太陽光は、角度によって様々な色が映し出されますよね。
この光をプリズムと言い、これをガラス玉に映し出して反映した色の宝石などを身につけることで運気をアップさせていたのです。
カラーセラピーとしては、この古代エジプト時代での太陽療法が色彩の力を利用している研究の起源なのです。
昔のカラーセラピー研究とは?
ギリシャ時代では、世界を作っている源は「火」「水」「風」「土」の4つであると考えられてきました。
これをそれぞれ赤、青、緑、黄色に例えられて世界の均衡を保っているというとても大切なものとして人々の間で認識されていたのです。
ローマ時代に入ると医学の分野において研究が進み、そこでもカラーセラピーの元となるような人間の健康を支えている色彩が掲げられていました。
血液、粘液、2種類の胆汁をそれぞれ赤、青、黄、黒色として考え、これらのバランスが崩れると体調不良を起こしてしまうと考えられていました。
この時代くらいから、だんだんとカラーセラピーっぽくなってきましたね。
またインドではアーユルヴェーダという有名な健康法がありますが、これも人間の持つエネルギーをふたつに表した色を使った「チャクラ」がカラーセラピーの研究として使われていました。
チャクラは体の様々な箇所に存在しており、それぞれ持っている色彩が異なります。
有名な偉人たちもカラーセラピーの研究をしていた!
次第に色彩による健康法よりもだんだんと医学が発達してきて、少しずつ注目されなくなってしまったカラーセラピー。
しかし医学の影に隠れてしまっても、カラーセラピーを研究している偉人たちも大勢いたのです。
それも皆さんが知っているような有名人ばかりですので、順番に見ていきましょう。
・1703年、ニュートンが「光学」を発表し、太陽光をガラス板に当ててプリズムから光の色彩について解き明かしました。
・1810年、ゲーテが「色彩論」を20年の歳月をかけて発表、光だけでなく闇も使って色彩の成立を説きました。
カラーセラピーが再び本格的に研究されるように!
一時期はなりを潜めていたカラーセラピーでしたが、水面下で研究は進められて1970年代からアメリカで本格的に広まっていきました。
チャクラやツボを利用したカラーセラピーや、心身の健康を目的とした色彩心理学も研究が進んでいったのです。
最近では、まずは気になる色を選ぶカウンセリングとヒーリングをセットにしたカラーセラピーが主になっています。
現代でも、色彩が持つ様々な可能性を引き出すために専門家や医師たちが研究を重ねているのです。
まとめ
カラーセラピーの起源から偉人たちの色彩に関する研究、そして現代に至るまでを説明してきましたが、いかがでしたか?
カラーセラピーはもともと太陽光がはじまりだったので、ニュートンの光学にもあるようにプリズムの色彩は古代エジプト時代の起源を解明したものということですね。
一度は廃れてしまったカラーセラピーがまた再び注目されて研究し続けられてきたということは、やはり色彩が持つ様々な可能性が無限大にあるからということなのです。